母にカットしてもらったら・・・。
こんにちは、佐久間裕司です。
小学生の頃、安い床屋に連れて行かされていました。
3人ぐらいのおっちゃんの店員さんが、働いている床屋です。
オシャレとは言えませんが、そこの床屋以外知らないので、ずっと行っていましたが、行くのがイヤな時があり、そのことを母にしゃべると、
「母さんが切ってあげるわ!」
と、散髪代が浮く喜びなのか、すぐに切りにかかってくれました。
床に新聞紙を広げ、身体にマントのようなものを羽織らされ、母が握った鋏が動き始めます。
そして約10分後、鏡を見て、
「えっ・・・・・・・」
前髪が明らかに不揃いでした。
全体のバランスも、よくないように感じました。
母は、一仕事を終えたぐらいの表情をしていましたが、少年にとっては、大問題です。
この髪型で学校に行くことは、論外に思えました。
「・・散髪に行ってきたい」
少年は申し訳なく、言い出しました。
母は、「それほど変でもないのに」と、残念がっていました。
「せっかく切ってあげたのに、どうしてよ!」と怒らないだけ助かりました。
いつも行くおっちゃんたちの床屋が、最高ではないけれど、今のこの髪型だけは変えてほしいの一心で、少年は自転車をこいで向かいました。
end・・・・・
美容院的な所へ行くのは、中学生になってからでした。